AIによるトレース図作成


概要
UAVで空撮した画像をORTHO処理(写真をつなげる)して
現況平面図を描く際の資料として用いることがありましたが、
AIを利用して、ある程度の作画を空中からの測量から取得したデータで描いてしまい、詳細の部分だけ手間を省こうという試みです。
昔はGIMPやIIustratorなどをつかってトレースをやっていたなんて人もいるでしょうけども。
あまりに多き画像からの処理が難しい面がありますが、あまり費用を掛けたくない顧客からのニーズに応える手段として有効か否かの判断は難しいところです。
また、空港周辺の場合は用いることは難しいですが、ちじょうLiDarからの点群と写真から同様のデータを作成して、処理を行うという手法もあります。
考察
GIMPのトレースは細かすぎる作画部分があることで、編集で消去する部分に時間を取られがちでした。
実際はトレースした線が植栽などに隠れている部分がある場合や、その隠れている部分が重要な意味を持つ場合には適しません。
その場合、訂正する補備を行うか、この方法を用いないかです。
単に現況が背景にする場合や、現況地物が現地の状況を反映するに足りる場合で、
色分けして寸法や面積を表示するサブ情報として描画したい場合は、図面を見る人にわかりやすく表現できる方法になることが期待できます。
現地に踏査に行った際に、UAVを偵察として飛行させて写真を撮影したものから、打合せの図面や、地番の割り込み計画を重ねるなど、さまざまな用途として活用ができるので
選択肢として身に着けておくことがよいかと思います。
AIによって得手不得手が分かれることからも、従前に使える環境であるか確かめることも必要であり、
どのAIでも同じ成果とはならないため、経年変化で、期待した図化ができるか否かも不明なので、注意が必要です。

当協会の別のメンバーが敷地図などと合成したものはこのようになります。

具体的になAIへの指示や重ね図を作成方法を知りたい方などいらっしゃいましたら、応募が集まり次第、勉強会などの開催を企画したりしていきます。